８月９日（金）に、ひらた旭川荘内の施設職員を対象に「ひらた旭川荘職員研修会」を開催し、若手職員から幹部職員まで約６０名の職員が参加しました。講師として山田宗寛氏（社会福祉法人小鳩会　小鳩の家　施設長）をお迎えし、「福祉従事者に求められる権利擁護とは」という演題でご講演いただきました。社会福祉は“幸せ”を築く実践であり、私たち福祉従事者は社会の価値を創造する仕事です。権利擁護は、社会的弱者である人たちが「その人らしく」豊かに生き、幸せを実現するために、専門職として支援すること。人権感覚を身につけるには、個人の資質や自己研鑚が大きく関わってくることを再認識する内容もありました。研修では、糸賀一雄先生の福祉思想にもふれられました。権利擁護を考えるとき、糸賀先生たち先人の歴史から学ぶところは多く、そして今日の社会福祉の揺るぎない基礎とも言えます。権利擁護を実践していくために、「人間力」「技術力」「実務力」を兼ね備えた職場作りを目指し、利用者の尊厳や自尊心を支えることはもとより、福祉従事者としての誇りや熱意を抱き続けることの意義を感じた研修でした。